ジュール・ヴェルヌはフランスの小説家。H・G・ウェルズと並んでSFの開祖と称される。
代表作としては、『八十日間世界一周』、『海底二万里』、『月世界旅行』などが挙げられる。約四十年間で八十以上の作品を執筆した。その大半が発表と同時に諸外国で翻訳されるなど、世界中の老若男女に受け入れられている。一般的にヴェルヌの作品は、科学技術の進歩を予見していたという点で評価されることが多い。
しかし、本人は科学ではすべてを解明できないと確信していた。むしろ、我々人間は自然の内にあると考えていた。
(『よき人々の系譜』より)
1828年 フランス・ナントで生まれる。
1848年 喜劇「折れた麦わら」が、アレクサンドル・デュマのプロデュースで上演。
1851年 小説家デビュー。
1862年 出版社主エッツェルと出会う。
1863年 『気球に乗って五週間』出版。ベストセラー作家になる。
1865年 『月世界旅行』出版。
1866年 サン・ミッシェル号購入。
1869年 『海底二万里』出版。
1871年 アミアン移住。
1872年 『八十日間世界一周』出版。アカデミー・フランセーズ文学賞受賞。
1889年 アミアン市会議員選出。
1905年 77歳で死去。
(考え)合理的思考ではすべてを説明することができない。感受性と想像力が基本。
(結果)科学的知識が古くなっても、人々に読み継がれていった。
デュマ、エッツェル、リヴィングストン、スタンリー、ジャック・アラゴー
朝5時から11時まで書斎で仕事をし、昼食後は新聞や雑誌を読み、夜はどんな客がいても22時きっかりに寝室に入った。自身の芝居が上演されているときでさえも幕間に帰るのが常だった。毎日規則正しく非常に勤勉。
フィリップ・ド・ラ・コタルディエール他監修(私市保彦監訳、新島進・石橋正孝訳)『ジュールヴェルヌの世紀 科学・冒険・《驚異の旅》』(東洋書林、2009)
(ヴェルヌの生涯と作品についての科学的考察)
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和市保彦「夢想家ヴェルヌ―その生涯と作品」(『ユリイカ 特集=ジュール・ヴェルヌ』黄土社、1977)
(ヴェルヌの生涯を整理し、伝記資料も紹介している)
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マルセル・モレ(加藤晴久訳)「地下的な革命家」(『ユリイカ 特集=ジュール・ヴェルヌ』黄土社、1977)
(ヴェルヌとニーチェを対比した評伝)
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石橋正孝『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』(左右社、2013)
(19世紀の出版事情と共に、編集者エッツェルとの関係か作家ヴェルヌを描く)
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阿部祐太著『よき人々の系譜』(阿部出版)
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ジュール・ヴェルヌ(荒川浩充訳)『海底二万里』(東京創元社、1977)
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ジュール・ヴェルヌ(調佳知雄訳)『海と空のロマン ハテラス船長の冒険』上・下(パシフィカ、1979)
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ジュール・ヴェルヌ(榊原晃三訳)『地軸変更計画』(東京創元社、2005)
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ジュール・ヴェルヌ(三輪秀彦訳)『動く人工島』(東京創元社、2005)
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ジュール・ヴェルヌ(江口清訳)『月世界へ行く』(東京創元社、2005)
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