オスカー・シュレンマーは、ドイツ人の舞台芸術家。画家・デザイナーとしても活躍した。
モダン・デザインの代名詞として知られる芸術学校バウハウスを中心に活動した。
シュレンマーが追求したのは、「人間とはなにか」ということであった。芸術によって空間と人間の関係性を明らかにすることで、「有限な身体と無限の意識は表裏一体」という真理に達した。
(『よき人々の系譜』より)
1888年 ドイツ・シュトゥットガルトで生まれる。
1911年 ベルリンに滞在し、見聞を広げる。
1921年 バウハウスのマイスターに就任(金属工房、彫刻工房の形態親方を歴任)
1922年 《トリアディック・バレエ》初演。
1923年 バウハウスの舞台工房主任に就任。
1925年 『バウハウスの舞台』刊行。
1927年 バウハウスにて「人間」の授業開講。
1929年 ブレスラウ美術工芸アカデミーの教授に就任。
1932年 ベルリンの国立美術工芸学校に移る。
1937年 イギリスにて初の個展。ナチスにより「頽廃芸術家」の烙印を押される。
1940年 ヴッパータルのヘルベルト・ラッカー工場に勤務。
1941年 ヘルベルトの絵画技術関係の出版に協力。
1943年 55歳で死去。
(考え)無限の意識の世界は目に見えないが、体験して存在を確認することはできる。
(結果)いつの時代でも無限の意識の世界を身体で体験できる作品を生み出した。
クレー、カンディンスキー、イッテン、モホリ・ナギ、グロピウス、ヘルツェル、オットー・ルンゲオットー・マイヤー=アムデン、ヴィリー・バウマイスター
社会的に冷遇された状況下でも、芸術活動ができることに感謝した。できないことよりも、できることに目を向けた。
利光功「永遠の人間像を求めて オスカー・シュレンマー」(『美術手帖』美術出版社、1978.10)
(数少ないシュレンマーの生涯についての評伝)
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セゾン美術館編『bauhaus : 1919-1933』(セゾン美術館、1995)
(バウハウスの展覧会図録。豊富な資料掲載)
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ハンス・M・ウィングラー編著(バウハウス翻訳委員会訳)『バウハウス ワイマール/デッサウ/ベルリン/シカゴ』(造型社、1969)
(バウハウスに関する資料集。シュレンマーの手紙なども収録)
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阿部祐太著『よき人々の系譜』(阿部出版)
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『バウハウス叢書4バウハウスの舞台』(中央公論美術出版、1991)
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《人間》
《絵画K 》
《ピンクの構成》
《バウハウスの階段》
《トリアディック・バレエ》
《メカニック・バレエ》