よき人々の歴史

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チャップリン 1889-1977

Charles Chaplin

■チャップリンのプロフィール

チャールズ・チャップリンは、20世紀に数多くの喜劇映画を残した喜劇の王様。
俳優、監督、プロデューサーのすべてを自らこなし、常に次の作品が最高傑作になるようにと生涯81本の映画を制作した。また言葉の壁を越えて世界中の人々に感動してもらいたいと、演者が言葉を話さないサイレント映画を撮り続けた。
チャップリンは非常に貧しい環境で育ち、成功してからも赤狩りによって20年間もアメリカから追放されるなど、たびたび困難な状況下に置かれた。が、チャップリンは常に自分は幸せだと認識していた。理性を超えた世界、大きな力の存在を確信し、それらと共に生きていくことは、無限に幸せになれるということだと考えていた。したがってどんなときもプラス思考で、「生きている」そのこと自体に幸せを感じていた。「未来に必ず幸せがある」のが、チャップリンの人生だった。
『よき人々の歴史』より)

■チャップリンの略歴

1889年 イギリス・ロンドンに生まれる。
1894年 母の代役として初舞台を踏む。
1907年 兄の紹介で喜劇劇団カルノ一座入団。
1913年 アメリカ・キーストン社と契約。
1914年 初主演映画『成功争い』公開。
1918年 自前の撮影所完成。
1921年 『キッド』公開。
1925年 『黄金狂時代』公開。
1931年 世界一周の旅へ。
1936年 『モダン・タイムス』公開。
1940年 『独裁者』公開。
1952年 『ライムライト』公開。アメリカを離れる。
1964年 『チャップリン自伝』出版。
1972年 アカデミー特別賞受賞。
1977年 88歳で死去。

■チャップリンの考えと結果

(考え)未来に必ず幸せがある。
(結果)いつも次の作品が最高傑作であると、生涯作品を作り続け人々を幸せにした。

■チャップリンのネットワーク

○心動かされた人々・系譜

○同時代の関連する人々

プリンス・オブ・ウェールズ、バーナード・ショウ、アインシュタイン、チャーチル、H・G・ウェルズ、ロイド・ジョージ、ガンジー、ゴドウスキー、ニジンスキー、ディアギレフ、マックス・イーストマン、ストラヴィンスキー

○才能

パントマイムの達人。幼い頃から舞台芸人の母を真似て得意としていた。5歳で初舞台、子役としても成功した。観察・物真似の達人である。作品制作も空想からではなく、自分の体験や日常まわりにある物事を観察した結果だった。

○生活

思いついたらすぐ実行する生活。いつでも何か閃いたら、関係者を呼んで即実行した。
質素な生活。服装と読書のための本にお金をかけるくらいだった。
独学の生活。貧しい少年時代を過ごしたので、大人になってから一生懸命勉強した。わからないことがあれば、撮影中だろうと辞書で調べていた。

■チャップリンの参考文献

矢崎節夫著『新装世界の伝記26 チャップリン』(ぎょうせい)
(チャップリンの伝記。初めて言葉を発した『独裁者』の演説を全文収録。)
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大野裕之著『チャップリンの影~日本人秘書 高野虎市』(講談社)
(長年側にいた秘書の高野虎市から見た、普段のチャップリン像がうかがえる。)
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阿部祐太著『よき人々の歴史』(阿部出版)
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■チャップリンの著作

チャップリン著、中野好夫訳『チャップリン自伝 若き日々』(新潮文庫)
(チャップリン自身が幼少のころからアメリカに渡って成功する青年時代を語っている。)
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チャップリン著、中野好夫訳『チャップリン自伝 栄光の日々』(新潮文庫)
(アメリカに渡ってから『ライム・ライト』制作後の晩年までを自ら語っている。)
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■チャップリンの作品

『キッド』amazon
『街の灯』amazon
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『モダン・タイムス』amazon
『独裁者』amazon
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