司馬光は、11世紀後半の中国の北宋で活躍した政治家・歴史家。中国史において、司馬遷の『史書』と並ぶ代表的な歴史書『資治通鑑』を編纂したことで知られる。
彼の生活信条は「誠実であること」であった。信条通り「人となりは清徳直道であったので、その名は天下に重んじられた」と言われる。現代中国でも、誠実な人柄から人気が高い。日本でも20世紀前半の多くの偉人伝に名を連ねていた。
(『よき人々の系譜』より)
1019年 光州光山県(現河南省光山県)で生まれる。
1038年 科挙試験合格。華州判官に着任。
1039年 官職を離れて速水郷にて喪に服す。
1044年 滑州判官に着任。
1049年 館閣校勘・同知太常礼院就任。
1061年 同知諫院就任。
1062年 知諫院・天章閣待制・兼侍講就任。
1064年 『歴年図』執筆。
1066年 『通志』8巻を書き上げる。「歴代君臣事迹」編集開始。
1067年 翰林学士・兼侍講就任。
1071年 権判西京留守司御史台就任。洛陽に転任して編集作業開始。
1084年 『資治通鑑』全294巻、『考異』『目録』各30巻完成。
1085年 副宰相就任。
1086年 『稽古録』20巻完成。宰相に就任。66歳で死去。
(考え)常に自分に誠実であることを貫く。
(結果)皇帝から庶民に到るまで、多くの人の信頼を得る。
自分のやりたい歴史研究だけでなく、宰相まで任された。
王安石、龐籍、神宗、宣仁太后
国家のことを思案する時は、たとえ自宅でも官服を着て端座した。
寝ているときでも思いつけばおもむろにそうするものだから、妻はしばらくこの行動に困惑した。
木田知生『中国歴史人物選 第6巻 司馬光とその時代』(白帝社、1994)
(戦後出版された数少ない司馬光の伝記書)
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鍾清漢『孔子から孫文まで 人物50人で読む「中国の思想」』(PHP社、2005)
(司馬光の生涯、生活について短くまとめて紹介している)
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阿部祐太『よき人々の系譜』(阿部出版)
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竹内照夫『資治通鑑』(明徳出版、1971)
(資治通鑑のダイジェスト版)
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