ヨーゼフ・アロイス・シュンペーターは20世紀を代表する経済学者。
景気循環論、経済発展理論を提唱。日本の経済学にも大きな影響を与えた。経済社会は人間が織りなすものであるという観点から、経済の発展は人間による技術革新=「イノベーション」によってもたらされるとした。
経済の発展が人間の精神活動によると提唱したことは、経済学を人間本位に引き戻したとも言える。その影響は経済学にととどまらず、社会学や経営学の分野にも広がった。
(『よき人々の系譜』より)
1883年 オーストリア=ハンガリー二重帝国のモラヴィア地方(現在のチェコ)に
生まれる。
1908年 『理論経済学の本質と主要内容』発表。
1909年 ウィーン大学私講師、チェルノヴィッツ大学准教授就任。
1911年 グラーツ大学教授に就任。
1913年 『経済発展の理論』発表。
1919年 オーストリア共和国初代大蔵大臣就任。
1921年 ビーダーマン銀行頭取就任。
1925年 ボン大学の教授就任。
1932年 ハーバード大学教授就任。
1939年 『景気循環論』発表。
1940年 計量経済学会会長就任。
1942年 『資本主義・社会主義・民主主義』発表。
1947年 アメリカ経済学会会長就任。
1949年 国際経済学会会長就任。
1950年 66歳で死去。
(考え)自らの意志とそれを実行することで、人は死ぬまで成長することができる。
(結果)日々学び、成長するイノベーターを体現した。
ワルラス、ケインズ、フリッシュ、フィッシャー、ウェーバー、ドラッカー、中山伊知郎、東畑精一
以前使った講義ノートは二度と使わなかった。休暇中でも数時間しか休まないほど、常に向上しようとしていた。
根井雅弘『シュンペーター』(講談社、2006)
(経済のことがあまり詳しくなくても読めるシュンペーターの伝記)
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トーマス・K・マクロウ(八木紀一郎監訳、田村勝省訳)『シュンペーター伝』(一灯社、2010)
(シュンペーターの生涯を詳細に語っている。経済学者以外の側面も)
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吉川洋『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』(ダイヤモンド社、2009)
(シュンペーターのイノベーションの現代における有効性を再定義)
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P・F・ドラッカー(上田惇生訳)『イノベーションと企業家精神』(ダイヤモンド社、2007)
(イノベーションとは何かを具体的に知る)
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篠原三代平『ヒューマノミクス序説―経済学と現代世界―』(筑摩書房、1984)
(人間という要素を除外しないシュンペーターの経済学の重要性を指摘)
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阿部祐太著『よき人々の系譜』(阿部出版)
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シュンペーター(大野忠男・木村健康・安井琢磨訳)『理論経済の本質と主要内容』上・下(岩波書店、1983)
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シュムペーター(東畑精一訳)『経済分析の歴史』全7巻(岩波書店、1962)
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J・A・シュンペーター(清成忠男編訳)『企業家とは何か』(東洋経済新報社、1998)
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シュムペーター(塩野谷祐一・中山伊知郎・東畑精一訳)『経済発展の理論』上・下(岩波書店、1977)
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シュムペーター(中山伊知郎・東畑精一訳)『新装版 資本主義・社会主義・民主主義』(東洋経済新報社、1995)
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